昨今では、ダイエットや健康のためにキックボクシングを始める方が増えてきました。女性の方にも人気が高いキックボクシングとは、一体どのようなものなのでしょうか。また、どうしてキックボクシングが昨今注目を集めているのでしょうか。
今回は、キックボクシングについて詳しく解説します。
キックボクシングとは
基本のルール
キックボクシングは、パンチとキックを出し合うスポーツです。通常のボクシングと同じように、攻撃されて倒れた状態で10カウントを宣告されると負けが確定します。カウント中に立ち上がれたとしても、レフェリーに試合続行が危険と判断された場合は負けが決まります。
基本の姿勢と構え
キックボクシングでは、基本の姿勢と構えが重要になります。まずは、両足を肩幅程度に開きましょう。右利きの人は左足を真正面に向け、右足を少し外側へ向けます。脇を締めて両肘を肋骨の前に据え、両方のこぶしは頬の高さに上げましょう。腹筋に力を入れながら少し前傾姿勢になれば、構えの完成です。
キックボクシングの基本動作
パンチ
〈ジャブ〉
ジャブは、構えた姿勢からまっすぐ前にこぶしを出します。このとき、強いパンチを打つことよりも、素早く前に出すことを意識しましょう。打ったらすぐに元の構えの位置に戻します。フェイントや相手との距離感を測るのに効果的なパンチです。
〈フック〉
フックは、相手の側面から狙うパンチです。肩と肘とこぶしを同じ高さにして、相手の顎を目掛け、弧を描くようにしてパンチを放ちます。足腰の回転の速さを利用して打つのがポイントです。
〈ストレート〉
ストレートは、構えた状態から足腰の回転を使い、こぶしをまっすぐ伸ばします。踏み込む速さと体の動きが大きいと、それだけ威力も大きくなるのが特徴です。ジャブと違い、手だけではなく足腰などの全身を使って打ちます。
〈アッパー〉
アッパーは、こぶしを突き上げるパンチです。打ち込むときに隙ができやすいため、反対の腕で相手の攻撃をガードしましょう。
キック
〈ローキック〉
ローキックは、相手の脚をすねで蹴り込む技です。太ももの付け根を狙うと相手の足が上がらなくなり、機動力を奪えます。蹴り込むときは足の力だけで蹴るのではなく、体を回転させながら遠心力を利用して蹴るのがポイントです。
〈ミドルキック〉
ミドルキックは、横っ腹から肩あたりをすねで蹴ります。ミドルキックは攻撃力の高いキックですが、隙ができやすいためガードを下ろさないよう意識することがポイントです。
〈ハイキック〉
ハイキックは、相手の頭を狙って蹴ります。ハイキックを習得すると、攻撃のバリエーションが増え、相手を牽制するうえでも効果的です。
基本のコンビネーション
コンビネーションとは、技を組み合わせて攻撃することです。複数の技をうまく組み合わせることで、その効果を最大限高められます。ボクシングのコンビネーションとは違い、キックボクシングのコンビネーションは蹴り技が入るのが大きな特徴です。
以下では、基本のコンビネーションを紹介します。
〈ワン・ツー〉
ワン・ツーはジャブとストレートのコンビネーションです。ジャブを打ったあと、こぶしを引くと同時にストレートを打ちます。
〈ワン・ツー・フック〉
ワン・ツー・フックは、ジャブ・ストレート・フックの3つのパンチを組み合わせたコンビネーションです。
〈ワン・ツー・ミドルキック〉
ワン・ツーのあと、素早くミドルキックを放つコンビネーションです。
キックボクシングが人気の理由
ダイエット効果が高い
脂肪を燃焼させてシェイプアップするには、有酸素運動だけでなく、筋肉の量を増やす無酸素運動が必要です。キックボクシングには両方の要素が含まれているため、効率よくダイエットができます。
基礎代謝が上がる
キックボクシングで筋肉の量が増えると、基礎代謝がアップします。基礎代謝が増えると、日々の消費エネルギーが増えて痩せやすい体になるため、ダイエットを成功させるのに効果的です。また、トレーニング中にたくさんの汗をかくため、デトックス効果を得ることができ、体質も改善されます。
全身が引き締められる
キックボクシングでは、一部の筋肉だけでなく全身の筋肉をバランスよく動かします。キックボクシングを続けると自然に全身の筋肉が鍛えられ、理想的なボディに近づけるでしょう。
ストレス解消になる
キックボクシングでは、サンドバッグやミットを殴ったり蹴ったりするため、ストレス解消に効果があります。日頃のストレスをサンドバッグに思い切りぶつけて汗をかけば、ストレスも吹き飛び、爽快感を得られるでしょう。
まとめ
キックボクシングは全身を使うスポーツなので、ダイエットだけでなくストレス解消にも効果があります。最近は、キックボクシングのレッスンメニューを用意しているジムが増えているので、初心者でも無理なく始めることが可能です。キックボクシングの技を身につけて、ダイエットを楽しく進めていきましょう。