女性に人気のキックボクシングですが、生理中にもトレーニングしてもいいのかどうか不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。過度なトレーニングでなければ問題はありませんが、体調に不安がある方は軽めの運動に留めておくようにしましょう。
今回は、生理中の運動やダイエットについて紹介します。
生理中にキックボクシングをしてもいい？
・軽めのトレーニングならOK
生理中でもキックボクシングを行うことはできます。体調に不安がなければ、特別な制限を設けずにトレーニングを続けても問題はありません。ただし、激しい運動はどうしても体に負担がかかってしまうため、軽めのトレーニングに留めておくと無理なくダイエットを継続できるでしょう。
・血行の改善
キックボクシングだけに限らず、運動をすると血行がよくなります。
子宮は筋肉でできており、生理中は子宮が収縮することで経血を体外へ排出しています。この収縮が下腹部や腰が痛む原因となり、血行が悪くなると子宮の筋肉も硬くなります。その結果収縮が激しくなり、生理痛が悪化するのです。普段から適度に運動を行なっていると、血行が促進され、生理痛を緩和する効果が期待できます。
・ストレス解消
生理中は、ホルモンバランスの乱れで気分の浮き沈みが激しい時期です。生理中のイライラや気分の落ち込みなどのストレスは、多くの女性が感じているのではないでしょうか。
ストレス解消には運動がとても効果的です。その理由は、適度な運動によってセロトニンやエンドルフィンなどの心を安定させるホルモンが分泌されるためです。ただし、激しすぎる運動は逆にストレスを溜めてしまうので、身体に負担がかからない程度の運動を心がけてください。
・生理中は筋肉がつきやすい？
女性ホルモンの分泌が少なくなる生理中は、実は筋トレに適している時期なのです。
女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つがあります。エストロゲンの分泌量は生理後～排卵前に多く、プロゲステロンの分泌量は排卵前～生理前に多い特徴をもっていますが、生理中はどちらも少なくなります。女性ホルモンには、妊娠に備えて脂肪を蓄えたり筋肉の合成を妨げたりする特徴がありますが、生理中はその影響を受けにくいため、筋肉がつきやすいと言われているのです。
ただし、生理中のハードな筋トレは体への負担になりかねません。生理中は軽めの筋トレに抑えて、生理後にハードな筋トレを行うと無理なく効果を感じられるでしょう。
・体調が不安な場合はどうすればいい？
生理中は、体調が優れなかったり気分が乗らなかったりすることも多いでしょう。その場合は、無理せずに軽い運動にとどめておくのがおすすめです。キックボクシングを普段行なっている方も、生理中はパンチやキックなどの激しい動作は控えめにし、代わりに軽いランニングやウォーキングなどの有酸素運動を多めに行ってみてください。ストレッチやヨガなどで血行をよくする方法もよいでしょう。もちろん、軽い運動でもつらいときは無理せず休むことが大切です。
生理中のダイエットの注意点
・貧血に注意！
生理期間は貧血になりやすい時期です。激しすぎる運動は心臓や体に負担がかかるので、できるだけ避けましょう。特に、普段から貧血気味の方は要注意です。
貧血の症状がない方も、生理中は突然立ちくらんだりめまいがしたりする可能性もあります。運動中だけでなく、運動後も転倒やケガをしないように注意してください。
・長時間の入浴は避ける
入浴は血行をよくしてくれるので、生理中にもおすすめです。ただし、長時間の入浴は避けましょう。入浴は運動と同じく体に負担がかかります。長時間の入浴は貧血を起こす可能性もあり危険です。入浴する場合はぬるめのお風呂で短めにし、体調が優れないときはシャワーだけにするなど様子をみて判断しましょう。
・過度な食事制限は避ける
栄養バランスが偏ったり食事量が極端に少なかったりすると貧血を起こす可能性があります。たとえダイエット中でも、極端な食事制限はおすすめしません。
食欲が増したり甘いものが欲しくなったりする生理前と比べ、生理中は食欲が落ち着く時期です。これを機に食事制限をしてダイエットを始めようとする方もいるかもしれませんが、過度に食事制限をするのはやめましょう。ダイエットをする場合も、極端に食事の量を減らすのではなく、3食きちんとバランスよく食べることを意識してください。
・鉄分を多く摂ろう
貧血気味になる生理中は、鉄分を多く含んだものを食べましょう。ほうれん草やあさり、牛肉やドライプルーンなどには鉄分が多く含まれているので、積極的に食事に取り入れましょう。肉にはタンパク質も多く含まれているので、ダイエット効果を手助けしてくれます。生理中だけでなく、普段の食事でも鉄分やタンパク質が不足しないように意識するとよいでしょう。
まとめ
ダイエット中の女性にとって、生理中の過ごし方は悩みの種かもしれません。特にキックボクシングは激しい運動なので、普段通りのトレーニングができない方もいるでしょう。自分の体と相談しながら、生理中でもできる軽めの運動も上手に取り入れてダイエットを続けていってください。
